いままで投資したことないけど、非課税ならやってみようかな。
NISA口座は、どこで口座開設できるのかな。
株式投資を始めたいな。とりあえずNISA口座をつくろう。
こんな気持ちや疑問を持ちながら、勢いで行動した私の失敗談です。
2023年で一般NISAが終了し、2024年から新NISAが開始されます。
一般NISAが終了する前に、口座を開設してみようという方もいるのではないでしょうか。
2016年に口座開設し、スローペースながら資産運用しているshinpです。投資の知識が無かった私の失敗談から、同じ失敗をしないよう注意してください。
何でも調べる事ができる時代に、「調べない&知らないが故の失敗」を体験しました。
希望するNISA口座の開設に、無駄な時間と手間がかかってしまったのです。
NISA口座を開設前に考えること
一般NISAの復習
一般NISAの残り年数が3年をきりました。
今からNISAを始めようという時に、少しでも時間を無駄にしないように失敗例を参考にしてもらえたらと思います。
無知な素人がやってしまった『失敗から学ぶ』
思い込みで動いて失敗
さあ、NISAで投資を始めよう。
私は全くの無知のまま、口座開設さえすればなんでも投資できると思っていました。
人から聞いた話のみで、自分ではあまり調べていませんでした。というより、WEBで調べて、文章を読んでも理解できなかったのです。ピンとこないってやつです。
調査しないまま動き出した「勘違い男の流れ」は、このようになっています。
- 始めてみたかったのは「株の取引」
- NISA口座を開設したのが「最寄りの銀行」
- 銀行で取得できるのは「株式投資信託」
- 株式投資信託はお金を預けて、プロが運用。個人で運用するのは「株式投資」
- 株式投資で株式の購入には「証券口座が必要」
- 証券口座の開設は銀行ではなく「証券会社の窓口」
- 銀行のNISA商品には興味がなく、証券会社に「口座変更」
めちゃくちゃ恥ずかしいですが、本当に無知でした。
何も知らずに「きっと大丈夫」という思い込みで動いていました。
ただ、この行動力だけは評価していただきたい。猛進です。
有給をとって銀行に行った時間は、金融商品と金融機関を学ぶ勉強の時間となりました。
・・・無駄ではありません。知識となりました。
学んだ知識
- 株を買うためには、証券会社に口座を開設する必要がある。
- その口座にお金を入金して、やっと環境がととのう。
この事に気がついたのは、銀行のNISA口座が開設されて、銀行に金融商品の話を聞きに行ったときです。
遅すぎました。口座開設の申込書をもらいに行った時に、恥ずかしがらずに聞いていればよかったと後悔しています。
株式投資信託と株式投資は一緒の事だと勝手に決めていたのです。
銀行の方に教えてもらった事
「株式投資信託」=「株式投資」ではないということ。
株式投資信託 | 株式投資 | |
金融機関 | 銀行・証券会社 | 証券会社 |
運用者 | 専門家が商品を取引 | 投資家が、マーケットを通じて直接取引 |
コスト | 販売手数料、信託報酬など | 売買額に合わせて変わる |
期間 | 中期〜長期 | 短期〜長期 |
株主優待 | なし | あり |
投資に関して、超素人だった私の質問を親切に教えてくれた銀行の方に感謝です。
私が求めるのは、自分で株式の売買をすること。
定年までに、勉強しながら資産を増やそという考えでした。
最初から大きな勘違いです。
口座を証券会社に開設するところからやり直しです。
NISAを始めようと勢いで行動して、スタートから大きく遠回りする羽目になりました。
口座開設前に考えて、確認しておきたいこと
- 自分がどんな金融商品に投資したいのか
- 投資したい金融商品は、どの金融機関で取り扱っているのか
- 違う金融商品に投資したい場合、一つの金融機関で投資できるか
めちゃくちゃ初歩的な事ですが、私が出来ていなかったことです。
後半に表をのせています。よかったら確認してみてください。
初めて投資に関わろうとした場合、お金の教育を受けていないと、私のようになる事があります・・・たぶん。
気をつけてください。有休を使ったり、限りある時間を無駄にしてしまいます。しかし、身にしみる勉強にはなります。
一番残念なのが、本当に欲しいNISA口座を開設し、使えるようになるのに数ヶ月かかってしまったということです。
『金融機関を変更』新たな口座を開設する
NISA口座を他の金融機関に変更したい場合はどうすればいいのか。
条件さえ満たして入れば、年内に変更可能です。
金融機関の変更条件
口座を乗り換えたいときは、年単位で金融機関の変更ができます。
ただし注意点があります。
変更したい年度分にNISA口座での買い付けがあった場合には、その年度については金融機関を変更することはできません。
金融機関の変更は、変更したい年の前年10月1日から9月30日までに手続きを行う必要がある。
変更したいと思った時に、その年度分(1月1日)からNISA口座が未使用であることが条件です。
開設したNISA口座を新しい金融機関へ
私の場合は銀行から証券会社に金融機関を変更しました。
銀行→証券会社へ金融機関を変更する手順は次のようになっています。
- 口座を開設している金融機関へ、NISA口座を変更することを連絡する
- 「金融商品取引業社変更届出書」を取りに行く&郵送してもらう
- 書類に記入後、口座を開設している金融機関へ提出する
- 口座を開設している金融機関から「非課税口座廃止通知書」or「勘定廃止通知書」が発行され、郵送されてくる。
- 証券会社に、金融機関変更の書類請求申込をする。(1と同時進行すると待ち時間なく作業が進みます)
- 証券会社から届く「非課税口座開設届書」に必要事項を記入。
- 「非課税口座開設届書」&「本人確認書類およびマイナンバーを確認できる書類」&「非課税口座廃止通知書or勘定廃止通知書」を返送する
- 証券会社が書類審査のうえ税務署へ申請します
- NISA口座開設完了の通知が届く
このように、NISA口座を開設する金融機関を間違えてしまうと、多くのステップを踏まなければなりません。
この軌道修正にかかる時間は計り知れません。疲労と多くの時間を無駄にしてしまいます。
この状況に陥らないためには、口座開設前に下記のポイントを抑えておきましょう。
- 調べることを怠らない
- 調べてもわからない事は専門の人に聞いてみる
まずは、無知からの脱出を図りましょう。
金融の知識を持つ専門家に相談するのが、知識を得る最短ルートです。
調べるより、対話の方が、内容が頭に入り理解できます。
【もうすぐ終了】一般NISAとはどんな制度
一般NISAを知ろう
数年で終了となるNISA。
今更ですが、「NISAとはこんな制度です」ってところを復習しましょう。
NISAとは
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や配当に対して20%の税金がかかります。
NISA口座で購入した場合(毎年120万の非課税投資枠)は、金融商品から得られる利益が非課税になる。「配当金・分配金・譲渡益」に税金がかかりません。
この説明をみると、儲かっても税金取られないって超お得じゃ~ん。
と単純に思ってしまいます。
ただし、利益が出るか出ないかは誰にもわかりません。
知っておきたいNISAの決まり事
口座開設可能数
- 1人1口座
何ヵ所でも口座を作れるわけではありません。1口座開設すると、他の金融機関で口座開設することはできません。
NISA口座を他の金融機関へ変更したい場合は、一年単位で変更可能です。ただし、開設済みのNISA口座で既に商品を購入している場合、その年は他の金融機関へ変更する事はできません。
非課税投資枠
- 年間120万円まで
非課税期間
- 最長5年間・・・期間終了後、新たな非課税投資枠に移すことにより、継続保有が可能
期間終了時には
- 翌年の非課税投資枠に移す
- 課税口座に移す
- 売却する
から選択できます。
投資可能期間
- 2014年~2023年
現在2021年なので、今年度含めて3年で終わってしまいます。
一般NISAは2023年で終了しますが、2024年からは新NISAがスタートします。
一般NISA終了後は、新NISAという制度に引き継がれていきます。
NISAで取得できる金融商品
多くの金融商品がありますが、対象となる商品・対象とならない商品があります。
以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 自分が取得したい金融商品は何なのか。
- 自分が取得したい金融商品はNISAの対象となっているのか。
- その金融商品は、どの金融機関で購入できるのか。
「口座開設後に、あれっない!?」とならないように、口座開設前にしっかり確認しておきましょう。
これからNISA口座を開設する方へ
2016年に、思いつきから動き始めた資産運用。
口座の開設から失敗の連続でした。
口座開設後に、株を買おうと思ったら「何を買えばいいのだ?」と悩む日々。
実際に株に投資したのは2018年です。
それから、悪戦苦闘しながら今に至ります。
資産運用に関して、全くの無知だった私が、ゆっくりながら知識を増やしております。
実践しながら学ぶのも良いですが、私のような初歩的な失敗は、他人の失敗から学び防ぐことができます。
これからNISA口座を開設しようとする方が、同じような失敗をしないように防止することが出来れば幸いです。
調べることで、失敗からの遠回りを回避できます。
限りある大切な時間が無駄になりません。
不安なことや、わからない事は専門家に聞きましょう。
初歩的なことを聞く事は恥ではありません。スタートです。
一般NISA終了後に始まる「新NISA」についても調べましょう。
それでは、制度を理解してより良い、投資ライフを送りましょう。