仕事と出張 PR

中国で自由にネットを使いたい|香港SIMを利用してみた!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

中国のインターネットでは、GoogleやLINEやYouTubeなどの利用ができません。

「ホテルのWi-Fiに接続すれば日本と同じようにネットがつかえる。」この考えはNGです。

ホテルのWi-Fiに繋がっても、インターネットは利用に制限があり何もできない。

これが現実です。

なぜ中国では、利用できないインターネットサービスが多いのかというと、「金盾」と呼ばれる中国政府のインターネット検閲システムがあるからです。

この「グレートファイアウォール」により、アクセスが遮断されてしまいます。

中国で使えないサイトやサービス(一部を紹介)

  • Googleのサービス各種(検索、マップ、翻訳など)
  • Yahoo!のサービス各種
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • You Tube
  • ニコニコ動画

何も準備していないと、日本で普段利用しているサービスがほぼ全て使えないと考えておいた方がよいでしょう。

友達や家族との連絡にSNSを利用することができません。

打つ手がなく、国際電話を利用して安否確認したことがあります。久々の会話で長めの電話になり、高額請求なんてこともありました。

『グレートファイアウォール』名前だけで、めっちゃ強そうなのわかるわ。

初めて出会った時のショックは、忘れられん。

ネットもアプリもダメで、こまめに連絡も取れず。苦痛な生活だったわ〜。

そんな過去の失敗をもとに考えたのが、「香港プリペイドSIMカード」です。

この記事は、実際にSIMカードを利用した隔離生活をもとに書いています。

みなさんが中国に渡航する際に、現地でのネット環境を考える参考になればと思います。

中国で、少しでも良い時間が過ごせますように。

オススメするのは、こんな人

SIMフリー携帯の方

長期で中国へ渡航される方

隔離期間にインターネットを使いたい方

中国の規制は、年々強くなっているように感じます。

無料のVPNも繋がりにくくなっているのが現状です。

2022/12に再上陸しましたが、無料のVPNはまったく繋がらない状況です。

変わりゆく現状に対処するには、備えておくしかありません。

なぜ香港シムなのか

なぜ香港なのかというと、香港とマカオの特別行政区には検閲システムが適用されていないため、自由にインターネットを利用できるからです。

中国国内で、香港のSIMカードを使ってインターネットを使用すると、香港から通信されていることになるため、「金盾」に規制されません。

規制にかからなければ、LINEやGoogle、YouTubeなどを日本と同じように利用できます。

注意したいのは、香港SIMだからといってホテルのWi-Fiに繋いでしまっては意味がありません。

Wi-Fi利用=規制にかかります。(VPN使用時は含めない)

Wi-Fiを使用せずに、香港シムの4G/LTEで通信している時だけが、金盾の規制をかいくぐれるのです。

香港SIMと特徴

香港SIMとは、大中華圏で4G回線が使えるプリペイド(前払い)SIMカードです。

特徴

  1. SIMカードには有効期があり、期限を過ぎると使えなくなります。余裕を見て、大量購入すると余ったときに無駄になる可能性あり。
  2. 利用できるのはSIMフリーのスマートフォンのみです。タブレット・Wi-Fiルーターは利用不可。デザリングでの利用はできる。
  3. 大中華圏(中国全土、香港、マカオ、台湾)で4G通信が使え、Nano、Micro、Normalの3種類のSIMカードに対応。

SIMの仕様や有効期限は、商品により異なります。

30日間6GB、8日間5GB、使用期限まで15GBなど色々な種類があります。

渡航期間や利用目的によって選択することができます。

香港シムの購入方法 & 購入した商品

香港SIMは、日本のネット通販(ECモール)で購入可能です

購入される方は、「注文はしたけど、出発に間に合わなかった〜」なんて事がないように、計画して購入しましょう。

最終利用開始日、開通期限・・・渡航期間中に期限が過ぎないか確認する。

※商品の詳細欄に記載されています。

ちなみに、私が購入したのは、DHA SIMです。

対応国中国と香港
最終利用開始日2021/12/31
容量40GB
日数30日間(初めて通信を行った日から)
対応SIM3in1 Nano、Micro、Normal

隔離期間にYouTubeなどを利用することを考え、容量の大きなSIMにしました。

↑↑↑こちらのSIMカードは販売が終了したようです。

2回目に購入したのがこちらです。「China Unicom大中華」

対応国中国本土 / マカオ / 台湾
開通期限購入したカード裏面記載
有効期限開通から30日
容量12GB デザリング可能

購入したのは5枚セットで8250円。1枚1650円です。

WiFiを借りるより安く、SIMを差し替えるだけでどこでもネット利用ができます。

数人で中国へ渡航の際は、まとめて購入したほうが安く購入できます。

開通期限を過ぎてしまうと利用できなくなるので注意しましょう。

予備のSIMを用意すること!!

SIMカードでの通信は開通から30日間、もしくは容量にたっすると使えなくなります。この場合、ショートメッセージで「満了をむかえました」と連絡が届く。

まれに、容量あり・有効期限内にも関わらず、ネットが使えなくなることがあります。なぜか「期限が満了を迎えました」とメッセージが届きました。

電話をかけても、日本語は対応していないため何を言っているのかわかりません。

12GB/30日のSIMが、3GB/7日で期限を迎えるというハプニングでした。

大中華SIMは、100%の信用ができないということを身をもって経験しました。

もしもの時の予備のSIMは必要です。

※上記のSIMを、違う機種に差し込むと使用できました。携帯本体とSIMとの間でエラーが発生していたのかもしれません。

中国で香港SIMを利用する方法

香港SIMの利用は思った以上に簡単でした。

日本のSIMを無くさないように保管すること!

無くすと日本で携帯が使えなくなります。

私の場合、格安SIMを利用していた為に少し悩みましたが、その手順を説明します。

購入したSIMにsimピンが付いていない場合があります。

購入後に確認しておきましょう。ない場合は、クリップでも代用できます。

日本でSIMを入れると、海外接続できなくなる恐れがありますので、渡航先で行ってください

香港 SIM設定手順(DHC SIMの場合)

  1. 利用している端末の電源をOFFにする。
  2. SIMスロットルへ、購入したSIMを挿入する。
  3. 端末の電源をONにする。
  4. 起動後、「設定」→「モバイルデータ、データローミング、4G/LET」をONにする。
  5. APN設定を行う

iosの場合

「設定」→「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」→「モバイルデータ通信」と「インターネット共有」のAPN欄に「mobile.lte.three.com.hk」と入力。

Androidの場合

「設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」→「+または新規作成」をタップ→「名前欄」にDHA、「APN欄」にmobile.lte.three.com.hkと入力。設定保存し、DHAを選択する。

通常なら、ここまでの手順で通信を開始するようですが、うまく出来ませんでした。

よく見ると注意書きがありました。

格安SIMをご利用の場合は、格安SIMプロバイダの構成プロファイルの影響で海外LTEが自動的に接続できない場合があるというのです。

私が利用しているキャリアは、これに引っかかり通信できないようです。

もう1つ手順を踏まなくてはいけません。

格安SIM利用者が海外LTEに接続するための手順(iosの場合)

「設定」→「一般」→「プロファイル」→「削除」

※削除前にダウンロード先をメモしておきましょう。

削除後に少しすると、電波をひろい通信可能な状態になりました。

日本のシムに戻す手順

  1. 電源をOFFにする
  2. シムを入れ替える
  3. 電源をONにする

日本のシムに戻す場合は、何もしなくてよかったです。

シムを差し替えて電源を入れると、元の状態に戻りました。

※データローミングのON/OFFを確認すること。

香港シムに変更した時にデータローミングをONにしていたせいか、日本のSIMに戻した時にデータローミングONになっていました。

大中華 China Unicom の場合

  1. 利用している端末の電源をOFFにする。
  2. SIMスロットルへ、購入したSIMを挿入する。
  3. 端末の電源をONにする。
  4. 起動後、「設定」→「モバイルデータ、データローミング、4G/LET」をONにする。
  5. APN設定を行う

手順④詳細

Android:「設定」>「接続」>「モバイルネットワーク」>「データローミング」を有効にする

ios:「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」>「データローミング」を有効にする

手順⑤詳細

Android:SIMフリーモデルの場合、通常はAPNを自動読み込みします。

自動で作成されない場合:「設定」>「接続」>「モバイルネットワーク」>「APN」>「追加」>APNを作成します。

名前の欄に「任意の名前」APNの欄に「3gnet」と入力し保存する。

ios:通常はAPNを自動読み込みします。

自動で作成されない場合:「設定」>「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」>APNの欄に「3gnet」と入力し保存する。

格安スマホの場合、APNが自動変更しない印象です。楽天モバイル・マイネオでSIMを入れ替えましたがAPN設定が必要でした。

実際に香港SIMを利用した結果

中国への渡航は「香港SIM」がオススメです。

通信速度は電波の状態で変わります。サクサク動くときもあれば、少し待つこともあります。

自身のパソコンを持っていくのであれば、Bluetoothで繋いでインターネットの利用が出来ます。

隔離期間は、ずっと部屋の中でやることがありません。

テレビは日本の番組もなく、インターネットだけが頼りになります。

私が使用量を見ていたところ「今日は多めにネットで動画を見たな」という日は、1GBなんてあっというまに超えてしまいました。

動画ばかり見て1日を過ごすと、30日で40GBのSIMでも容量が足りません。

メリハリをつけて、時間を使う必要があります。

私が香港SIMと同時に使っていたのが、無料のVPNです。

ただし、無料のVPNは、つながりが悪いので使えないことも多々ありました。

そこで、私が実際に行っていた方法がこれです。

上手くSIMを使う方法

  • 無料のVPNの調子のいいときはVPNを使う。
  • SIMの残りの容量と日数を確認しながら切り替える。
  • 時には我慢も必要。

これで、30日はネットを使いながら生活できます。

渡航日数に合わせてSIMを買うか、VPNを利用するか、ポケットWi-Fiをレンタルするかは人それぞれ。

日本でしっかり準備して、快適なネット環境を作りましょう。