家の問題を自分で解決するのがDIY。
庭の不満も自分で解決します。
今回は、雑草対策にレンガを敷きます。
殺風景な庭のワンポイントに。
レンガとは
粘土などの原料と水を練って、ブロック状に成型した建築用の材料。
自然素材で耐久性・耐熱性が高く、景観が美しい。
年数を重ねるほどに風合いがまして独特の重圧感と存在感をだします。
レンガを敷くのって手間だと思いましたが、思ったより簡単で上手くできました。
レンガを敷くといっても工法は様々です。
サンドクッション工法
・・・下地に砂を敷き、その上にレンガを並べる。
ドライモルタル工法
・・・セントと砂を混ぜ(水を加えない)、ならした後にレンガを並べて仕上げに散水する。
ウエットモルタル工法
・・・モルタルを使ってならした後にレンガを敷いていく。
今回は、サンドクッション工法でレンガを敷きました。
選んだ理由は、セメントで固めてしまうと将来撤去するときに大変だから。
後々のことも考えて、計画しました。
庭にレンガを敷く手順
step1 レンガ&砂を買う
まずは材料を準備します。
レンガ&砂を買う
- レンガを敷く場所が決まれば、メジャーなどで広さをはかる
- 必要なレンガの個数を計算する
- レンガ・下地用に川砂と目地用に珪砂を購入する
庭の完成予定図に寸法を記入しておけば、イメージがしやすいです。
購入するレンガのサイズと敷き方で、必要なレンガの数を計算しましょう。
レンガは種類によりますが、1個当たりの値段は安く感じます。
しかし、実際に必要なレンガ数で計算すると大きな金額になって「えっ。高っ。」と感じてしまいました。
予算をとるか、満足する見た目にするか。悩むところです。
我が家は、安いレンガにしました。
アンティークレンガの見た目に惹かれましたが、安いレンガでも、そのうちアンティーク感が出るだろうと信じています。
ホームセンターでレンガを購入する場合
レンガ1個は軽く持ちやすいのですが、100個程度の購入になると運搬が大変です。レンガ購入時は、一人より誰かに手伝ってもらうと楽です。
step2 整地する
完成予定図をもとに整地します。
雨水の流れをイメージすること。
何も考えずにレンガを敷くと、雨の日に水たまりができちゃいます。
水たまりは、後々困ることになりそうなので(コケ、カビなど)水はけも考慮して整地していきます。
考え方としては、雨水が雨水桝へ向けて流れるように傾斜をつけます。
雨水が、溜まることなく流れるように。
整地の際に、最強の武器になるのが木材。
木材があれば、グランドをならすトンボのように整地が簡単になります。
おすすめは、2×4材程度の少し厚みのある木材。
木材(2×4材)でできる整地
- 土を平らにする・・・木材を地面にあて動かすことで、地面の凹凸が平らになります。
- 固める・・・木材で土をたたくと、ふわっとした土が固まります。
- 水平をはかる・・・木材を地面におき、水平器を置くことで地面の水平がわかる。
step3 レンガを敷く範囲の土を掘る
整地が終われば、レンガを敷く範囲に目印をつけます(線を引く)。
印の範囲の土を掘り、レンガを敷くスペースをつくります。
レンガを地面に埋め込む場合、レンガ+3㎝くらいの深さに掘ります。レンガが少し高くなるぐらい。
土を掘ったら、平らにならし(レンガを敷く前に川砂を敷くのである程度でよい)しっかりと踏み固めます。
※雨水の流れは意識しておきましょう
step4 砂を敷き、レンガを敷く
川砂を敷き、木材でならしてレンガを並べます。
ワンポイントに枕木風の平板を敷いてみました。
レンガを並べる作業は、下記手順↓の繰り返しです。
- 川砂を敷く
- 傾斜を見ながら、平らに整える
- レンガを敷く
- 水平器で水平を確認
- 凸凹をゴムハンマーでたたいて修正
- 水平器で水平を確認
高さは砂で調整。全体の勾配も意識しながらレンガを並べていきます。
※ゴムハンマーでも力いっぱいたたくとレンガが割れるので力加減は注意!!
この時も、木材の上に水準器を置くことで簡単に確認ができました。
目地は設けないので、レンガはくっつけて敷きます。くっつけてと言っても少しの隙間はできます。
並べたレンガはグラグラな状態です。
砂の役割
- ・レンガの割れを防ぐ・・・上からの圧力を下の面全体で支えるための下地の安定化。また、衝撃を吸収するクッションの役割。
- ・凸凹防止・・・レンガの厚みの違いでできる凸凹を水平化させる
step5 目地に珪砂を入れる
並べ終わったレンガには、少しずつすき間が空いているためグラグラと動きます。
この小さなすき間を埋めるのが珪砂の役割です。
珪砂はとても粒が小さくサラサラしています。(海水浴場の砂のような感じ)
並べ終わったレンガのうえから珪砂をかけ、ブラシなどですき間に流し込みます。
徐々に隙間が珪砂で埋まっていき、レンガのぐらつきが小さくなります。
全体に珪砂がいきわたったらシャワーで水をかけます。よりすき間の奥へと入り込ませる効果があります。
水気がひいたら、珪砂をもう一度すき間に流し込み完成!!
レンガの間に珪砂が入り、隙間を埋めています。
レンガのグラグラがなくなり、しっかり固定されました。
レンガの割り方
購入したレンガは同じ大きさのため、自分が敷きたい範囲にぴったりと敷くことが困難な場合があります。
そんな時は、レンガを割りましょう。
レンガ割りに必要な工具
- レンガタガネ
- ハンマー(金槌)
step1 割りたいところに線を引く
レンガを割るための準備として、割りたい位置が分かるように線を引きます。
一面ではなく、レンガの四面全てにマークします。
線を引くことで、タガネをあてる位置(割り位置)がずれません。
step2 線にそって溝をつける
線に沿ってレンガタガネで溝をつけます。
レンガタガネを垂直に当て、タガネをハンマーで叩きます。
この作業は割るのではなく、割れる位置(溝)をつくる作業です。
軽くハンマーでタガネを叩くと溝ができます。レンガを回転させ、四面全てに溝をつけます。
土の上など、柔らかい地面で作業をします。
固いと場所だと、思い違いの割れ方をしたり、レンガの一部が欠けたりなど発生しました。
step3 溝に沿って強めに叩く
前面に溝がついたら、レンガをたたき割ります。
溝にタガネを垂直にあて、少し力を入れてハンマーで叩きます。
一回で割ろうとするのではなく、何回か衝撃を加えて割る感じです。
少しコツがいる作業になります。
きれいにパカッと割れたときは「やった。」とガッツポーズしましょう。
上手くいかない場合もあります。
レンガを割りながらコツをつかむしかありません。
本番の作業の中で、コツをつかみましょう。
レンガを敷く|まとめ
レンガはアレンジしやすく、作業も簡単でした。
レンガをホームセンターで購入して家まで運ぶのが、一番の重労働です。
サンドクッション工法というセメントで固定しない施工方法でしたが、完成したレンガはぐらつきもなく十分な強度だと感じています。
豪雨で目地が流された時(グラつく場合)は、追加で珪砂を流し込めば修復完了です。
メンテナンス性&施工性を考えるなら、サンドクッション工法がよいと思います。
レンガのある庭は、見た目もよく、かわいい庭に進化しています。
ワンポイントのある庭をお考えなら、レンガを敷いてみてはいかがでしょう⁉