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スーツケース|ボタンのきかないキャリーバーを修理する

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出発時は大丈夫だったのに!!

なぜ突然・・・動かなくなった。

この記事では、スーツケースのキャリーバー(ハンドル)が戻らなくなった時の対処法について解説していきます。

旅行や出張の移動中に、急にキャリーバーが動かなくなった。

こんな経験は、ないでしょうか?

スーツケースを飛行機で預け荷物にする場合、キャリーバーが伸びた状態で預けると確実に壊れます。

こんな時に、どうすればキャリーバーを下げることができるのか・・・。

では、みていきましょう。

故障はいつも突然|スーツケースのキャリーバー

スーツケースの故障は、いつも突然発生します。

移動中にスーツケースのキャリーバーが下がらない・上がらない状態になると、移動が困難になります。

便利なスーツケースが、思うように移動できず邪魔な荷物に・・・。

キャリーバーが縮んだままだと、スーツケースを引っ張ると足に当たるし、押すと自由に動けない。

逆にキャリバーが伸びたままだと、飛行機に預けられない。バスや電車・新幹線でも扱いづらい存在になります。

そんな時は、

「動け。動け。動け~。」と。

ここから先の対応方法を参考に、動かしてみてください。

応急処置でキャリーバーを動かす|ボタンがきかない編

キャリーバーが動かなくなる原因のひとつは、キャリーバーの位置(高さ)を決める穴に、バーの突起が引っ掛かったままになるからです。

正常な状態は、キャリーバーの握り部分のボタンを押すことで突起が引っ込みます。

突起が引っ込むことで好きな高さに調整でき、突起が穴にはまることでキャリバーを調整した高さで固定しています。

要するに、突起の引っ掛かりを外してやれば、キャリーバーは自由に動くようになるってこと。

緊急時の、めちゃくちゃ簡単な対処法がこちらです。

簡単にできる対処法

  • 片手でスーツケースの本体をおさえておく
  • キャリーバーを前後左右にゆすりながら「押すor 引く」

※注意することは、力を入れすぎると故障が悪化するということ。壊さない程度にトライしてみてください。

この方法は、故障度合いが低い場合に使えます。

ゆすってもダメな場合は、少し手間ですが次の方法を試してください。

※この方法はスーツケースを開ける必要があるため、中を見られたくない方は人目のつかない場所へ移動しましょう。

キャリーバーを動かす方法(応急処置)

1)スーツケースを開き作業できるスペースへ移動する。

2)スーツケースを開く。

3)キャリーバーがある内側(内布)についているファスナーをあける。(ファスナーは裏向きで見えにくくなっていました)

4)キャリーバー本体のパイプが見えたら、突起を指で押し込みながらキャリーバーを動かす。

実際には荷物を詰め込んでいるので、簡単ではありません。

服などをかき分けて、チャックを開く必要があります。

一人で作業する場合、両手で突起をおさえながらキャリーバーを動かすのが難しいかもしれません。

そんな時は、両手で突起をおさえ、足でハンドルを動かしましょう。

知り合いが近くにいる場合は、2人で作業すると早く確実にキャリーを動かせます。

スーツケースの種類によっては、内側のファスナーを開けてもキャリーバーの突起が見えないタイプもあります。

キャリーバーが見えないようにカバーしてあります。

このタイプは、縮んだキャリーバーの突起を押さえることができません。

なぜ、キャリーバーが壊れるのか

私のスーツケースは、すぐキャリーバーが動かなくなった。

なぜ、キャリーバーが突然動かなくなるのか。

答えは、移動中のダメージでキャリーバーの一部が歪んでしまうことが考えられます。

では、自分がスーツケースを引いている姿を想像してみてください。。

ドラマやCMでよくみる、パイロットやCAのキャリーバックを斜めにひく姿が頭に浮かんだりしませんでしたか。

ここに落とし穴があります。

4輪のスーツケースは、4輪すべてを地面に接地させて走行させるものなのです。

4輪すべてが接地した状態では、キャリーバー含めスーツケースの各部に大きな負担はかかりません。

しかし、斜めに傾け2輪で走行した場合は、スーツケースの重量が一部に集中して大きな負担となります。

キャリーバーでいえば、移動中はバーを長く伸ばしているため曲がりやすくなってしまうのです。

2輪のまま段差や凸凹道を走行すると、キャリーバーへのダメージは大きくなります。

次に原因として考えられるのが、荷物を持ち上げる際にキャリーバーを握って持ち上げることです。

ちょっとした段差や、新幹線への乗り降り、バスへの乗り降りを考えてみましょう。

キャリーバーを握って走行中のちょっとした段差や一段程度の階段、ちょっとしたすき間の乗り移りは、そのままスーツケースを持ち上げていませんか?

ほんらい、キャリーバーはスムーズな走行の補助をするためのもの。

スーツケースを持ち上げてしまうと、曲がってしまったり、バーの中の部品がずれて故障につながります。

スーツケースの持ち上げは、必ず本体のハンドルを握って持ち上げましょう。

ボタンを押しても全く動かないキャリーバー|修理してみた

まったく動かなくなったキャリーバー。

このままでは、スーツケースが使いづらい。捨てるのはもったいない。

修理屋さんへ持ち込み部品交換するのは、時間も手間もお金もかかる。

ということで、自分で修理してみました。

構造はいたって簡単でした。

必要な道具

スーツケースのネジにあったドライバー

工具のオススメは「ダイソー」です。

こんな時しか使わない工具に、お金をかけるのはもったいない。

修理代も高くなってしまいます。

ダイソーの「精密ドライバーセット」。

このセットには、六角、プラス(+)、マイナス(-)、星形と四種のドライバーがはいっていて便利です。

キャリーバー|ボタン部分の修理手順|SUNCOのスーツケース

スーツケースの状態:キャリーバーのボタンを押しても伸び縮みしない。

キャリーバーが下から2段目で全く動かなくなりました。

揺らそうが、ボタンを強く握ろうが、まったく動かない状態です。

キャリーバーの修理手順

手順①:キャリーバーのネジを確認する

 六角、プラス、マイナス、星型。使用しているネジは様々です。

手順②:ネジに合ったドライバーを準備する

手順③:キャリーバーのネジを緩めるためのスペースをつくる

 キャリーバーが動かなくなった位置によりますが、縮んだ状態では作業できません。

キャリーバーを伸ばす方法

1)スーツケースを開く

2)キャリーバー側の内布のチャックをあける

3)キャリーバー本体が見えたら、突起を押してキャリーバーを伸ばす

手順④:ネジを取り外す

4本のネジで固定してありました。

横から2本(星形)。下から2本(マイナス)。

手順⑤:握り部を分解する

部品の紛失に注意してください。

構造を見ると、いたって簡単なつくり。

真ん中のボタンを押すと、左右に力が伝わり、位置決め用の突起を引っ込めるようです。

バネはボタンを押し返す役割です。

よく見ると左右に力を伝える部品が曲がっていました。

ボタンを押し込みすぎたのでしょうか?

手順⑥:部品の曲がりをまっすぐに直す

曲がった部品をまっすぐに手で曲げ直します。

部品はそこまで硬くなく、手の力で簡単に曲がりました。

見た目でまっすぐになるよう修正します。

無理やり曲げたり、グネグネと曲げを繰り返すとポッキっと折れそうなので注意しましょう。

手順⑦:握り部を復元し、ボタンを押してみる。

ネジを入れない状態OK。ボタンを押して作動確認をします。

ボタンを押して突起が抜けることを確認します。

キャリーバーを上下に動かしてみましょう。

手順⑧:ネジを締め修理完了。

ネジ穴にすべてのネジを取り付ける(位置合わせ)。

位置が合うことを確認してから全てのネジを締めきる。

ネジが軽く回ること。

抵抗がある場合は、ネジが斜め or ねじ穴とネジがズレているので一度抜いて軽く回るように調整する。

手順⑨:再度作動確認して作業完了

ネジを締めきっても正常に作動すれば修理完了です。

キャリーバーを修理する|まとめ

キャリーバーが動かなくなる原因は様々です。

キャリーバーのボタンを押しても引っ掛かって動かない場合は、この記事の修理方法を試してみてください。

一番大事なのは、

スーツケースは4輪で走行すること。

持ち上げるときは、スーツケース本体のハンドルを握って持ち上げること。

要するに、壊れないように使うってこと。

大事につかって、無駄な修理費用が発生しないようにしましょう。

自分で修理できそうにない部品の破損などがあれば、カバンを修理する専門のお店に持っていきましょう。

それでは、良い旅を。