今回は女の子(4歳)からのお悩み相談です。
私はいま、トイレの練習をしてます。便器の位置が高くてうまく座れません。水で手を洗いたいけど、手洗い場に手がとどきません。
トイレ練習を始めた当初、トイレの中より「上手に座れん。手がとどかーん。」
との叫び声のような助けを求める声を、父が勝手に解釈したものです。
この悩みに応えましょう。
そこから考え、作ったのがこちら。
トイレの踏み台です。
実はこれ、大人も使用できるすぐれものなんです。
いいですか。とっておきの情報です。この踏み台には排便姿勢改善の効果もある事がわかりました。
子供の悩みは、子供目線で考える
・便座の高さ
相談者の女の子ですが、身長が約90cmに対し便器の座面が43cmでした。
私達の座る便器が腰の高さにあったらどうでしょう。
そこに座るのを想像してみてください。かなりしんどいです。大人でも座るまでに時間がかかって粗相するかもしれません。
4歳児の腕力で、自分の身体を持ち上げるのは大変な作業です。
それに加えて、便器の座面は大人用の為、真ん中に大きな落とし穴があります。
持ったり座ったりできるのは、幅7cmの円状の座面部分だけです。
バランス崩せば便器の中に落ちてしまう。そんな恐怖と戦っています。
そして子供の状況は、遊びに夢中で急にトイレに走り出します。子供って、何故ってくらいギリギリまでトイレを我慢しますよね。
そこから走ってトイレに着いたはいいが、便器に座るまでに多くの困難が待ちうけている。
便器の蓋が閉まっていたら、さらにパニックになること間違いなし。そりゃー漏れちゃう事もありますよ。
楽に座れる。まずはこの環境が必要です。
・手洗い場の高さ
手洗い場に手が届かない悩みの原因。それはデザインを優先したトイレの作りです。
新居購入時、トイレについては特に何も考えませんでした。
言われるがまま、見た目がスッキリするタンクを隠す造りを選んだのです。
このデザインは手洗い場が便器の右後方にあります。
洗面器は地面から100cmの高さにあります。
そう。女の子の身長(90cm)より高いのです。
自分の頭より高いところに、腕を伸ばして手を洗えるはずがありません。
そこで、簡単にできる事と思い「トイレに蓋をして、便器のぼってごらん。」と言ってみました。
実際に蓋をして登ってみるも、フラフラっと足を踏み外して落ちそう。かと思えば、軽くジャンプを繰り返しトランポリンのように遊びはじめました。
やばい蓋が割れる。そんな危険を感じ、作戦失敗を確認しました。
手洗い場に手が届くようにする。この環境が必要です。
大人と子供の住む世界は大きく違います。大人の世界は、子供からしたら何もかもスケールが大きく不便を感じているのだなと反省しました。
「早くやりなさい。」と言うのを減らします。大変だもんな〜子供からしたら。
トイレの踏み台とその効果
2つの悩みを解決する方法
悩み抜いた結果、結論は踏み台です。
大したものではありません。しかし、我が家に合わせたたった一つの踏み台です。
我が家の必須条件
- 便器に座りやすくなり、手洗い場に手が届く
- 子供が持てる重さ
- 狭いスペースに設置できる
- 掃除の時に移動できる
使い勝手と、掃除のことを考えた便利な設計です。親と子が使いやすいものを目指しました。
効果
制作後の効果は的面。踏み台にのぼり便器に楽に座れます。
ただし、落とし穴には注意が必要です。
踏み台を、洗面台側に移動しのぼると、腕を伸ばせば一人で手を洗えるようになりました。
ただしスペースがせまい為、手を洗って向きを変えないとタオルで手を拭けません。手を拭くまでにポタポタ水がたれます。
残念だが、トイレを広くはできないよ~!
て事で、そこは子供達に指導しました。
手を洗ったら、洗面器での上で、
手の水をチャッチャッときって、手を拭こうか。
と、伝えるだけでかなり解決しました。少しの水こぼれは許す。ここが大事。
子供達の、「一人でトイレ出来たよ」と自慢げに話す姿をみて父ちゃん感激です!!
排便姿勢の改善
なんと、踏み台にもう一つの効果がある事がわかりました。
こんな事を、聞いたことがある人もいるのではないかとおもいます。
「排便にはしゃがんだ姿勢が理想だといいます。この姿勢になると、直腸と肛門がまっすぐになって、便を出しやすくなり、肛門を締めつける括か つやくきん約筋が緩むためです。和式トイレなら自然と前傾姿勢になりますが、洋式トイレではそうはなりません。足元に踏み台を置き、背骨と太ももが35 度になるような姿勢をとると、排便しやすくなります」
引用元 便秘を知って、爽快な健康生活を
この記事を読んで、そういう事かと理解しました。
私は会社で排便する時、和式トイレを選びます。理由はスッキリ感です。出せるものは出しきった。そんな気がするからです。
そして勝負が早い。スルっと、家では感じないスピードを体感していました。
洋式だとなんだか長く座っていたわりに、出しきれてない感じが残るのです。
ただし、便秘には食事や生活リズム、他にも色々な理由があります。
踏み台だけで、全ての便秘を救う事はできません。しかし、排便姿勢だけは理想的な姿になるのです。
小さな踏み台が、救世主となるのです。
姿勢を意識して、排便レベルをアップしましょう。
トイレの踏み台つくっちゃお
今回作った踏み台ですが、家に余っていた材料だけでつくれました。
木材を買うと3フィートの材料で800円ぐらいかかります。2台は作れます。
最初にイメージを書きます。
最大寸法(これより大きくすると隙間に入らない寸法)だけは測っておきましょう。
あとは、これくらいにしたいという寸法を入れておきます。
簡単に手書きで良いです。自分だけが分かれば良しです。
ざっくり決まったら、木材の寸法を見ながらイメージに近い材料を選びます。
あまり複雑なカットをしなくて良いものを探します。
イメージより大きさが少しぐらい変わっても気にしないことです。
最大寸法は超えないように選びましょう。
今回は天板に1X4材、脚の真ん中に2X4材、脚に2X3材を選びました。
まず図面通りに、木材カットします。カットできたら、下穴を開けます。
今回はネジの直径が3.3mmだったので、同じ径で下穴をあけました。
組み付けます。脚を先に組み立てていきます。天板取り付け面が平らになるようにねじを締めていきます。
並行な面に、天板取り付け面を当てつけながらネジを締めると簡単です。
脚が出来上がったら天板を組み付けます。天板を揃えて、上から押さえてネジを締めると脚が浮かずにネジを締めれます。
天板よりネジが出ないように、ネジを選びます。又は、ざぐり穴で調節します。
組み付け後にガタつきがある場合
脚の長さが揃っていない場合があります。
そんな時は、平面の台に三本脚をつけてスライドさせます。(下部写真参照)
平面に乗っていない脚がスライドさせた時、台に引っかかれば長いということになります。
台よりはみ出た部分をカットしましょう。
または、椅子などで床の傷防止に使うフェルトテープを短い脚に貼り付けても効果があります。
出来上がり。今回は塗装なしにしました。
狭い隙間にぴったり。お悩み解消です。
トイレに踏み台作れば、一石二鳥です!
簡単なんで、是非トイレに一つ!