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マネーリテラシーを身につける|学校では教えてくれない言葉

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給料での収入に期待が持てない。将来の不安が多い。そんな時代です。

現実を受け入れ、「自分の身は自分で守る」という方向へ舵をきる選択をする方も増えてきました。

私自身もそのひとりです。

そこで始めたのが、代表的なお金の増やし方。

「お金を増やす」といわれる3つの方法がこちら。

  • 節約する
  • 空いた時間を利用して、本業以外の収入を増やす
  • お金に働いてもらう(投資)

まずはこの中の、節約とお金に働いてもらうを実践してみた。

理由は単純。会社のルールに、副業禁止とあるからだ。

少ない収入ですが、毎日食べていくお金が必要なので解雇につながる行動は避けました。

できることからやってみようと、お金を増やす方法を実践した結果。

節約は簡単でした。

物欲がないので、物は買わない。無駄な保険も解約しました。

問題になったのは「お金に働いてもらう」という知識がまったくないことです。

株に投資をするにしても、投資ってどうやるの?株ってなに。という感じ。

さらに、投資をはじめると今まで聞いたことのない言葉にたくさん出会いました。

この記事では、学校では教わることのなかった「投資で出会う言葉」を簡単に紹介しようとおもいます。

株に投資|株ってなに?

まずは、株に投資する前に、「株」とはなんなのか理解しておきましょう。

結論からいうと、株とは会社が事業のためにお金を集める手段の一つです。

会社を運営していくには資金が必要になります。

社員の給料やオフィスの賃料、新しい事業をはじめたい、事業を大きくしたい、開発したいなど。

だれもがお金に余裕があり、会社を立ち上げて運営できるわけではありません。

では、会社の運用資金をどのような方法で集めているのでしょう。

簡単にまとめると以下の方法があります。

  • 自分でお金を出す
  • 銀行から借りる

しかし、この2つの方法では、たくさんのお金は集められません。

そこで登場するのが「」です。

株とは、企業が資金を調達するために発行する株券のこと。株を発行して、株主から資金を調達し、そのお金で事業活動を行うのです。

会社の規模が小さなうちは、設立者や協力者、友人などが出資者となって株を買います。

事業が軌道にのり、会社の規模が大きくなってくると、より多くの資金が必要になります。

そこで、証券取引所が開設し、たくさんの人に向けて発表できる場である「株式市場」に登録して出資者をつのるのです。

これを「上場」といいます。

上場すると、株は誰でも自由に何株でも買うことができます。

個々の買う株数は少なくても多くの人が株を買うことで、多額の資金を集めることができるのです。

集めた資金で、企業は事業の運営や設備投資をおこなえます。

「株」とは、正式には「株式」といいます。

企業が、集めた資金に対して発行する証書のことです。

株式市場で企業に資金を提供する(株式を購入する)ことで「株主」になれます。

株主になるということは、会社の持ち主(オーナー)になるということです。

株主は企業の所有者のひとりとして、いくつかの権利を保有します。

株主のなる事で発生する主な権利

  • 議決券:株主総会で意見を言ったり、重要な決議で投票できる
  • 配当金:自分が持っている株式数に応じて、会社の利益の一部を配当としてもらえる
  • 株主優待:自社製品や施設利用権などがもらえる

株式投資の基礎知識

株式投資をおこなう場合、上場企業の株なら証券取引所を通じて自由に売買できます。

ただし、会社や証券取引所に直接注文を出すことはできません。

一般の投資家は証券会社に売買を仲介してもらう必要があるのです。

そのため、個人投資家が株を売買するには証券会社に口座を開く必要があります。

銀行口座ではなく、証券口座です。

1.日本の証券取引所

証券取引所は、上場が認められた会社の株を売買することを役割としています。

個人が証券取引所に直接売買はできません。証券会社が顧客からの注文を受けて証券取引所に発注しています。

証券会社は顧客と証券取引所の間に立って、注文の取り次ぎをしたり、色々な面倒をみたりする窓口の役割をしています。

日本の証券取引所がこちらです。全国で4か所あります。

  • 札幌証券取引所(札証)
  • 東京証券取引所(東証)
  • 名古屋証券取引所(名証)
  • 福岡(福証)

いちばん知名度のある取引所は東証です。世界3大証券取引所のひとつになります。

この東証が、ニュースでみかける「TOPIX」などの株価指数を発表しています。

2.日本の株式市場の取引時間

株式市場の取引時間は、東証と東証以外の取引所で異なります。

時間は違いますが、どちらも平日の午前と午後に開かれます

土日祝は休みです。

  • 午前におこなわれる売買や取引時間=前場(ぜんば)
  • 午後におこなわれる売買や取引時間=後場(ごば)

といい、前場と後場の間に1時間の休憩があります。

各証券取引所の取引時間は以下のとおりです。

東証

  • 前場:9:00~11:30
  • 後場:12:30~15:00

名証、札証、福証

  • 前場:9:00~11:30
  • 後場:12:30~15:30

大きなちがいは、東証以外の取引所は後場が30分長いこと。

社会人になり会社へ出社していると、取引時間=仕事中、会社の休憩時間=取引の休憩時間となる場合が多いとおもいます。

結果として、取引時間中には思うように取引ができないし、相場の急展開についていけないことを実感する場面が出てきます。

自分の生活スタイルに合った投資方法を見つけるしかありません。

3.投資法の種類

株の投資方法は、売買する期間によってわけられます。

  • 短期投資:数分~数週間
  • 中期投資:数か月~数年
  • 長期投資:1年以上~一生涯

様々な情報を見聞きする中で、自分の投資スタイルと同じ情報なのかを判断することは大事です。

例えば、短期の売買に参加できない生活スタイルなのに短期売買の情報を信じて株を購入すると、急展開に対応できず大きな損失をだしてしまうことがあります。

自分が参加できる舞台に立ちましょう。

デイトレード

  • キャピタルゲインを得るために、1日の間に何度も売買を繰り返す手法。
  • 1日のうちに取引を完結させ、翌日に持ちこさない。

短期売買(スイングトレード)

  • 短期投資の一種です。数日から数週間の短い期間で売買をする手法
  • 短期で利益を確定するために、企業の長期的展望ではなく株価チャートに注目して売買をおこなうことが多い。

IPO株投資

  • IPOとは「Initial Public Offering」の略。新規公開株のことです。
  • IPO投資は、これから上場する株式を購入し、上場後に売却することで利益をえる手法。
  • 一般的に上場初値が公募価格を上回ることが多いので利益をねらいやすい。

中期投資(ポジショントレード)

  • 数か月から数年の期間で売買する手法。
  • 短期的な値動きにそれほど影響されない。四六時中株価を気にする必要がないので比較的挑戦しやすい投資手法。

長期投資

  • 数年から数十年という長期にわたって株を保有する手法。
  • 目先の株価の値動きにとらわれず、ゆったりとしたスタンス。

株の分析方法

投資の大原則である「投資は自己責任」。

厳しいように思いますが、投資で失敗しても誰も助けてくれません。

それゆえに、情報の内容を把握するために基礎を学ぶことは重要なことです。

企業の分析手法は以下の2つのパターンにわけられます。

ファンダメンタル分析

  • 経済全体のことや会社の決算書を読み解いて将来の株価を予想する。
  • 会社の価値に対して株価が割安か、今後の成長が見込めるかを分析する方法。

テクニカル分析

  • これまでの株価チャートの動きをもとに将来の株価を予想する。
  • これまでの経験則から、株を買うかどうか判断する方法。

何も考えずに他人の情報を信じるのではなく、情報を知ったうえで本当に信用できるか自分で考える癖をつけましょう。

投資に失敗はつきものです。

失敗しながら自分なりの分析方法をもつと、誤った情報に飛びつきにくくなります。

投資で出会う言葉を覚えよう

投資をはじめると、聞いたことのない単語がたくさん出てきます。

少しずつ意味を覚えていきましょう。

株式購入による収益

インカムゲイン

株式の保有中に得られる収益(株式でいう配当)を、インカムゲインといいます。

日本株の場合は、株主優待もインカムゲインに含まれます。

インカムゲインのメリットは、安定的に配当としての利益を得ていくことが可能なところです。

キャピタルゲイン

株式の売却によって得られる売買差益を、キャピタルゲインといいます。

10万円で購入した株式を15万円で売却した場合、差額5万円(手数料、税金を除く)がキャピタルゲインになります。

売却することで損失がでた場合はキャピタルロスといいます。

キャピタルゲインのメリットはハイリターンを狙うことができること。株価が数倍に上がる銘柄もあり、大きな利益を得ることができる。

デメリットは、株価の下落・暴落するリスクがあること。この場合、資産価格が大きく目減りします。

株の大中小

大型株
時価総額が大きく流動性の高い東証1部上位100銘柄のこと。

中型株
上位101〜500位までの400銘柄

小型株
中型株以下の上場株

流動性の高い:流動性とは市場に出回る株式の多さをあらわすもの。多くの株式が市場に出回ると流動性が高いと表現される。

流動性が高い=売り注文・買い注文のどちらもしやすい株式といえる

成長株と割安株

成長株とは・・・
大きい成長が予想される比較的小規模な会社の株。グロース株ともいう。

現在の業績がよく、今後も業績が拡大する。この持続が期待される会社。

今後の成長性を評価して投資するというスタンス。

傾向

  • 業績が拡大している企業や革新的なサービス・商品を提供している企業が該当し、ITやテクノロジー関連の企業が多い。

割安株とは・・・
会社の業績などに対して株価が安い株のこと。バリュー株ともいう。

将来の業績予想、財務状況、株価の推移などさまざまな要素から本来の企業の価値から見て割安と判断できる会社。

割安株を決める評価の基準はさまざまですが、PBR:株価純資産倍率、PER:株価収益率などの株価指標を用いた評価が一般的。

傾向

  • すでに成熟した業種の企業や、業績が安定していて利益も着実にだしているものの、知名度や話題性の低い企業が多く、銀行業、製造業が多い。

よくみる単語|指標編

PER(Price Earnings Ratio)

  • 株価が1株当たり純利益(EPS)の何倍になっているか(何倍の値段が付けられているか)をみる投資指標。
  • PERの数値が低いほうが株価は割安と判断される。

EPS(Earnings Per Share)

  • 1株あたりの利益。当期純利益を発行済み株式総数で割ったもの。
  • 企業の収益率と成長性がわかる。基本的に数値が高いほど企業の収益力は高いと見ることができる。
  • 前期以前と当期のEPSを比較することで、企業が成長しているかを判断することもできる。

PBR(Price Book-value Ratio)

  • 株価が1株当たり純資産(BPS)の何倍まで買われているか(何倍の値段がつけられているか)をみる投資尺度。
  • PBR=1倍が株価の底値を判断するひとつの目安とされていたが、近年はPBR1倍割れが続く銘柄が多く、PBRだけでの判断はできない。

BPS(Book-value Per Share)

  • 株式1株あたりの純資産。純資産を発行済株式数で割ったもの。
  • 資産的な価値をしめすものとして利用される。大きいほど会社の安定性が高いと評価される。

イナゴ投資家

  • 不特定多数の投資家をある銘柄に群がらせるように情報配信する。そのようなあおり情報に乗って売買する投資家。
  • 材料株に瞬間的に群がり短期間に何度も売買を繰り返す。

株をはじめて出会った言葉|まとめ

今まで経験や勉強をしてこなかった金融。

とりあえず資産運用をはじめようと行動しても、他人に言われるがまま動いていたら知識は身につかないし大事なお金が減ってしまいます。

わからないことは調べる癖をつけましょう。

勉強をして、自分で考えて行動する。

失敗をしたら、何が悪かったのかを考え、修正する。

勉強と実践を繰り返すうちに、少しずつ自分の考えができてきます。

他人に流されない考えを持ち、自分に負けないルールをつくる。

投資は自己責任です。少しずつ実践していきましょう。