知っていますか?
人生において、お金は「人の悩み」ランキングの常連です。
高校卒業後、企業に就職したけど、どんな人生になるのか不安です?
給料ってどれぐらい増えるの?どれぐらいもらえるの?
生活は普通にできますか?
将来に、不安や疑問を持つ事は良い事です。
今まで、お金について考えたことがありますか?
学業を終え働き始めると、自分でお金を稼ぐようになります。
人生は、働いて得られる限られた収入の使い方で大きく変わります。
人生で多くのお金が必要になるもの
- 車
- 結婚
- 住宅
- 子育て
- 老後
なかには、結婚、マイホームを選択しない方もいると思います。
選択しないにしても、住む家が必要になり、車が必要になることもあるでしょう。
どのような道を選ぼうと、計画的に資金を準備する必要があるのです。
だからこそ、若いうちから『お金』について考えて欲しい。
あの頃、お金貯めておけばよかったな~
と、ならない様に、あなたより先に体験した入社後20年の実体験を語ります。
少しでもお金について、興味を持って貰えたらと思います。
・お金を貯蓄するメリット
・大きな買い物、家を購入するとどうなるか
・サラリーマン20年後の現実
高卒サラリーマンでも、貯金があったら、こんな生き方できます。というのを知ってもらい、あなたの人生に役立ててもらいたい。
貯金がないと、大きな買い物はできません。お金は借りる事ができますが、本当なら払わなくてよい多くの利子を払う事になります。
若いうちから、先を見据えて貯蓄することで、「自分が楽になる未来」を作ることが出来るのです。
知っておこう『貯金がある事で得られる効果』とは

お金とは
お金=生きるうえで必ずいるもの、なくてはならないもの
- お金は、何年経っても価値は変わりません。100円玉の価値は10年後も100円です。
- お金を使うと、商品やサービスを提供してもらえます。
- 商品やサービスの価値(どれくらいの値打ちがあるか)を、お金が決めています。
貯金によって得られる効果
「貯金しろ」というけど、何の役に立つのかが分からない。
貯金なんて無くても大丈夫だろ。人生楽しんだ者勝ちだ。
と思うあなたへ。貯金をしていて、数年後に良かったと実感した部分を紹介します。
人生で大きな出費といえば、次のようなものがあります。
- 結婚
- 家
- 車
- 子供の進学
- 老後資金
ほとんどの方が、一度は購入したり、借りたり、体験したりするのではないでしょうか。
購入するのは簡単なんです。足りないお金を貸してくれるサービスがあるから。
困るのは、借りたおかねの返済が始まってからなのです。
- 借りたり、買ったはいいけど、お金が払えない。
- ローンの為に、日々の生活が苦しい。
- 購入・支払い後に貯金がなくなり、生活に余裕がなくなる。
- 収入より支出が多くて、将来の為の貯金できない。
物を買うことが出来ても、支払いが生活の障害になってしまうことがあるのです。
何をするにも、お金が必要になります。価格はピンキリですが、上記に上げたものは高額の出費となる事が多いです。
貯金していて良かったと感じた効果は「人生の大きなイベントや大きなものを購入する時にお金を支払える」これです。
何がいいのかと言うと、急に100万円・200万円出費が必要になった時、お金を借りなくて済みます。
一番大きな出費である、住宅の購入時に頭金を払うことで、少ない借金で済みます。
借り入れが少ないと、月々のローン返済が少なくなります。
当たり前だろって思うでしょ。
この当たり前ができないと、日々の生活が大きく変わるのです。
では、貯蓄から頭金を多く払うことで何が変わるか。返済額の違いを見ていきましょう。
頭金で変わる『住宅購入後の返済額の違い』

人生最大の買い物「住宅の購入」を例に、考えていきます。
住宅を購入後に始まるのが、ローンの返済です。
毎月、借り入れしたお金に、金利を加えた金額を、返済していかなければなりません。
住宅購入時の借り入れ額が、2800万円と2400万円の時を比べて見ましょう。
(例)借り入れ額2800万円の場合(35年返済の場合)
年利 | 毎月の返済額(円) | 総返済額(円) |
1.00 | 7万9040 | 3320万 |
1.50 | 8万5731 | 3601万 |
2.00 | 9万2753 | 3896万 |
借り入れ額が2400万円の場合(35年返済の場合)
年利 | 毎月の返済額(円) | 総返済額(円) |
1.00 | 6万7748 | 2845万 |
1.50 | 7万3484 | 3086万 |
2.00 | 7万9503 | 3339万 |
頭金が400万あれば、1ヶ月で1万1292円のローン返済額が減ります。
たかだか1万円でしょ。と思われるかもしれません。
しかし、年間で13万5504円。毎年と考えれば、効果は大きいです。
次に利子を見てみましょう。
年利1.50の場合
- 借り入れ2800万円の場合 3601-2800=801万円
- 借り入れ2400万円の場合 3086-2400=686万円
(総返済額ー借入額)の差は、35年で115万円です。借りるお金が増えると、無駄に払うお金も増えます。
さらに、月々の支払いが少なくなる分、毎月の生活費が安くなり、新しく貯金ができる。
貯金が出来れば、繰り上げ返済にあてるなど、借金を早く減らすことができます。
次なる出費に備えて、貯金を始めることができます。
当然ですが、借り入れ額が3000万、3200万と増えれば、上記の表以上の支払いになります。
私の周りには、月々のローン支払いが10万円を超える方も数人います。生活はできますが、共働きしないと生活が苦しいと聞きます。
住宅を購入したいという気持ちが先行して、購入することに必死になってはいけません。
住宅の購入がゴールではなく、購入により債務者となりローンの返済がスタートするのです。
借りるのは短期で簡単に話が進みますが、支払うのは長期で毎月大きな負担になります。
月々のローン支払いを、給与手取り額の1/3程度に抑えれると、余裕のある生活ができます。
できるだけ少ない借り入れにする。
実現する為には、若いうちから少しずつ、お金を貯蓄しておくしかないのです。
将来の為に知っておきたい【高卒・現場勤務の現実】

閲覧注意:夢を見ていたい方は、見ないでください。
高校を卒業して、20年後どれだけ給料が増えると思います?
最初に言っておきます。夢や希望を、打ち砕く可能性があります。
会社には、会社側が考えた賃金カーブというものがあります。「この年代はコレくらいの基本給」というものがあり、あらかじめ基本給が決まっています。(私の務める会社)
大きく賃金カーブから、上にそれる事はありません。
私は、20年勤めて、基本給で30万円ありません。
残業なし。休日出勤なし。この場合での、手取りは20万円程度。
世の中こんなもんです。
扶養手当がないと、手取りは20万円をきります。
有名大企業では違うと思いますが、、、違っていて欲しいです。
入社するまで知らなかった支給と控除
入社時、無知だった私が「なぜ」と思ったこと。控除額の多さです。
給料を貰うとき、給料明細に多くの項目があります。3部構成となっていて、支給と勤怠と控除です。
- 「支給」・・・基本給と各種の手当で構成されている
- 「勤怠」・・・1ヶ月の出勤日数、欠勤日数、遅刻・早退・残業や休日出勤、有給数などを表す
- 「控除」・・・税金や社会保険料などの給与から天引きされるもの
この「控除」が、かなり高額です。総支給額の2割程度がひかれます。
控除項目
- 健康保険や厚生年金などの社会保険料
- 住民税・所得税
- 組合費など
実際に29万円の収入で、8万円控除で引かれてます。
何度も言いますが、会社に20年勤めて、この手取りか・・・となるのが現実です。
ちなみに新入社員の時は、手取り額12万円でした。社宅費8000円を引かれてからの金額なので、生活は余裕で出来ていました。
20年経ち手取りで、20万円。家のローンで8万円。残り12万円。
これが日本の現実です。生活が豊かになることはありません。
貯金なしで生活するには、厳しい現実があるという事が、分かって頂けたでしょうか。
若く自由なうちに、楽しみ、いろいろな経験をすることも大切です。
一方で、将来を見据えた計画を立て、少しずつでも貯蓄に回す癖をつけていただきたい。数年後に笑って暮らせるように。
このまま、悲しい気持ちで終わるわけにはいかないので、希望の光も紹介します。
割りのいい副業【自分の時間を売ると金になる】

働き方改革「現実とのギャップ」
みなさん、副業が解禁される時代がやってきました。
政府が副業を推奨しているのです。
2018年1月に、厚生労働省により、「副業・兼業に促進に関するガイドライン」が改定されました。「モデル就業規則」も改訂し「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除しました。
所得の増加、スキル・経験の獲得、個人で稼ぐ力をつけるなど、メリットがあります。
しかし、現実はというと、私の会社では副業禁止されています。
組合から会社側へ、副業の話は上がっています。しかし、製造業の場合は「生産優先」という考えがあり、話が難航してしまうようです。
今後も、解禁への期待はできません。
コロナで仕事も落ち込み、出社してもやる事がない。そんな、モチベーションが下がる中でも、副業許可は出ていません。
副業が禁止なら【割り増し金を狙う】
副業が出来ない中で、違う仕事をしないで手取りを増やす方法。
働く上で、一番無駄と感じるかもしれません。
しかし、儲かるのが「日々の必要のない残業や休日出勤」です。
何が儲かるのかというと、労働基準法にある割増率分の賃金がプラスでもらえるのです。
簡単にいうと、時間外労働は時給がアップします。
割増率を見てみましょう。
種類 条件 割増率 時間外労働(残業手当) 1日8時間・週40時間を超えた時 25%以上 法廷休日出勤(休日出勤手当) 法定休日(週1日)に勤務させた時 35%以上 深夜労働(深夜手当) 22時から5時までの間に勤務させた時 25%以上 時間外(残業)+深夜労働 25%+25%=50%以上 休日出勤+深夜労働 35%+25%=60%以上
残業や休日出勤をするだけで、時給に2割〜3割の割増金がもらえるのです。
生活費を稼ぐために、仕事はないけど残業する。休日出勤する。
これは、自分の時間を、お金に変える方法です。
務めている会社では「残業をする前提」で基本給の水準(低め)を決めてあると聞いています。組合の加盟する、産業別労働組合の同種企業の中でも基本給は低めです。
また、毎月の計画操業度を、100%に達成させるために働いている社風もあります。現場を見ずに、数字をみる会社です。
このような環境があるから、「時間外労働で稼ぐ」が成り立っているのかもしれません。
時間外労働が、厳しく管理されている会社の方は使えない方法です。
不思議な話、日本では残業していると上司から
「あいつは、遅くまで頑張っている」
「いつも協力してくれる」
と、謎の高い評価をされます。
逆に、定時で帰ろうとすると
「あいつは、自分の事しか考えていない」
と批判されてしまいます。(実際、言われました)
つまり、無駄であっても残業・休日出勤をすると高評価を得られ、生活費も稼げる。
上司の評価がいいと、年間成績も評価され、賃金アップのペースも加速する。
悲しいですが、これが副業なしで、サラリーマンが収入を上げる方法です。
若い頃からの考え方・貯蓄で変わる生活

20年間、会社に勤めた現在、言えることは
「お金に余裕がないと、お金の為に振り回される」です。
貯蓄していたおかげで、今は生活に余裕があります。
共働きというのもありますが、毎月の支払いに追われる事はありません。貯金を崩しながらの生活というのもありません。
なぜかと言うと、ローンの支払いが住宅だけであり、収入額の1/3程度だからです。
入社時からの貯蓄で、いま楽な生活ができています。
無駄な残業にNOが言えます。しかし、上司に嫌われます。
そして、老後に向けた貯蓄もできています。
みなさんも、働き始めたら、将来を見据えて、お金について考えて見ませんか。
実感のわかない未来の事ですが、貯蓄があって損をする事はありません。
毎月少しずつの貯金でも、5年、10年と経てば大きな金額になります。
将来、笑って生活するために、今から少しずつ蓄える。
もっと言えば、会社に頼らない働き方を考える、お金でお金を増やす勉強をする事で、全く違う人生もあり得るのです。
将来みなさんが、お金の事で悩まないことを願っています。
動かなければ、未来は変わりません。