この一年半、よく耐えたな。
本当に、人間関係って難しいですね。
特に仕事の人間関係は・・・(涙)
自分で仕事のメンバーを選べないし、職場を変わることもできません。
とくに上司は選べないから・・・
嫌な状態から逃げだせず、ストレスを受け続ける日々は堪え難いです。
前回の職場移動で始まった、人生最大のストレスから一年半が経ちました。
ストレッサーとの出会い〜戦うには武器がいる〜
ある日、私は新しい職場に配属されました。
初めての職場での緊張感と期待が入り混じる中、私は上司という存在についてあまり考えることはありませんでした。
しかし、それはすぐに変わることとなります。
あれから一年半という期間、ストレッサー上司と戦ってきました。
その中でわかったことは、中途半端にストレッサー上司と戦っても何も良いことはありません。
上司との関係がさらに悪くなり、立場の弱い者がさらにつらい状態にさらされます。
社内のコンプライアンスに電話をかけても、部門長に相談しても何も変わらなかったのが現実です。
個人のために、組織が動くことはありませんでした。
誰も助けてくれません。
ただし、本気で戦うなら、変わるかもしれません。
会話をボイスレコーダーで録音して証拠に残します。残した証拠を武器に戦うのです。
私の場合は「言った言わない」の話でもめ、決定打に欠けました。
上司達はそれなりに場数を踏んでいるので、問われても自分に非がないように受け答えします。
ストレッサー上司との出会い
ちょうど一年半前に、職場の移動を命じられました。
その当時、移動先の悪い噂をよく聞いていたのです。
実際に職場が変わって、すぐにわかりました。職場の空気が悪い。
噂通りであり、想像以上でした。
職場移動時に指示された仕事内容も理解できず、ファーストコンタクトから、「こいつ」はないと感じました。
ストレッサー(ストレス要因)とは、こころや体にかかる外部からの刺激。
ストレッサーに対応しようとして生じる反応を「ストレス反応」といい、いつもストレスとよんでいるものです。
私にとってのストレッサーは、ひとつだけ・・・上司です。
彼は、お手本でした。ダメな方の。
書ききれないので、書きませんが。
新しい職場で、私は上司に対して嫌という気持ちを態度に出していました。
何度かキレられたり、口論していると、さらに職場環境が悪化を始めました。
その頃、職場のメンバーによく言われた言葉があります。
言うタイミングが悪いんよ。機嫌が良いか見てから話さんと。
まだ、あいつの取り扱いに慣れてないね〜。
仕事の話でいちいち機嫌なんか伺うわけもなく、仲良くする気もなかった為、本当によくキレられました。
私が彼のキレるスイッチを入れると、長時間にわたり機嫌が悪くなります。すると、巻き添いをくって口論になるメンバーが増えました。
上司は職場からの信頼を失い(元々なかった)、誰も朝の挨拶をしなくなりました。
朝のミーティングの上司の挨拶に対し、「おはようございます」が聞こえない異常な職場でした。
残念なことは、本人はまったく嫌われている自覚がないので、良い方向に変わることはありません。
だからこそ、出会ったら最後・・・。長期にわたり苦しむ事になります。
経験から言えることは、ストレッサー上司に我慢できるのであれば「当たらぬ神に祟りなし」です。
- ストレッサー上司との付き合い方(我慢できる方)
ストレッサー上司が職場のトップの場合「当たり障りなく過ごすのが、一番賢い関わり方」です。
良い成績も、仲良くしていないとつけてもらえません。
給料を上げるには、嫌でも従うしかないのです。
私は敵対していたので、一年半の評価はすごく悪いです。
多くの時間を無駄にし、心に大きなダメージを受けました。
ボスとリーダー
ここで、私が感銘を受けた、2020年のトヨタ春交渉での豊田章男社長の『リーダーとボスの違い』を紹介します。
話はこのように始まります。
今のトヨタの執行役員・幹部職には、あるべき姿ばかりを主張する人が多いような気がしています。
それは現実を知らないからであり、「YOU」の視点が欠けているからだと思います。
あるべき姿を追求することは大切ですが、もっと大切なことは、それを実際の仕事に落とし込むことです。
組織の現状を知り、公の場で、このような話ができるリーダーの元で働きたいと感じました。
豊田章男社長の話は「ボスとリーダーの違い」について続きました。
皆さん、ボスとリーダーの違いをご存知でしょうか。イギリスの高級百貨店チェーンの創業者の方の言葉です。その内のいくつかをご紹介したいと思います。
ボスは私と言う。リーダーはわれわれと言う。
ボスは失敗の責任をおわせる。リーダーは黙って失敗を処理する。
ボスはやり方を胸に秘める。リーダーはやり方を教える。
ボスは仕事を苦役に変える。リーダーは仕事をゲームに変える。
ボスはやれと言う。リーダーはやろうと言う。
いつの頃からか忘れましたが数字がすべての時代になり、ボスが増え続けリーダーが消えました。
トップに立つボスが「あるべき姿しか見ない場合」、それ以下のボスたちが「あるべき姿に見合う報告」をする。
報告用の資料や情報を提供する末端の社員が圧力をかけられ、現実を捻じ曲げる。
現実はどうあれ、書面の数字がよければ「あるべき姿」は達成されボスは満足する。
うん。私の働く会社にはボスしかいない。
リーダーのいない、ボス組織だ!つまらん組織だ。
最初の話にあったように、Youの視点を持ち、あるべき姿を実際の仕事に落とし込める環境が整えば、組織の雰囲気が変わり職場の雰囲気も変わってくるのでしょう。
ストレスから逃げたら生き方変わった「考え方」
一年半前は、本当に、どうでもよくなった時期でした。
ストレスチェックでC判定になり、自分で「あっ・・・いつものストレスと違う」と改めて実感しました。
ストレッサーに出会ってから、たった2ヶ月での出来事です。一気に追い込まれました。
素直に体が心が反応するみたいです。
今の状況は自分にとって毒だと。
ストレスチェックについて書いた記事があるのでよかったら参考にしてください。ストレスチェックでは何も変わらない事がわかります。
上司からのストレスと戦い続ける日々の中で、何かしらの救いを探しながら生活している自分がいました。
今のままでいいのかな?という方には、ブロニー・ウェアさんの著書「死ぬ瞬間の5つの後悔」という本をオススメします。
- 自分に時間が残されていないことを知ると、自分とって大切なことが見えてきます。
- 死を目前に「なぜ、大切と思うことを後回しにしてきたのか」と後悔をいだくそうです。
そんな「死を目の前にした方達の後悔」から学べた気がします。
本を読んだからと言って、すぐに後悔のない人生に変わるわけではありません。
自分が寿命や病気で死を迎える間際に、「あの時、考え方が変わってよかった」と思えれば、それだけで意味があると思います。
本書を読みながら考えた事があります。
「いま死んだら後悔しかない。」
「周囲の目ばかりを気にして生きてきた。」
「自分で選択した気になっているが、他人が喜ぶような選び方をしてきた。」
と、いう事です。
このままではダメだと思い、小さいながら行動を起こすことにしました。
すると、仕事ばかり考えていた人生から、色々な変化が生まれたのです。
意味のない仕事から逃げる
「この仕事に意味はあるのか?」
やりたくない仕事を続けていくのは苦痛でしかありません。
上司は自らの手を汚さず、部下に命令し、ミスをすると怒るだけ。
まずは、まったく意味のない仕事をコンプライアンスの担当者に判断してもらうことにしたのです。
「あわよくば、指示を出している上司も一緒に・・・」という狙いもありました。
コンプライアンス電話で全てを打ち明けると、「その仕事内容はコンプライアンス違反です」と言われました。
その日から、会社としての結果が出るまでに半年程度かかりました。
- 通報者はバレて、上司と関係悪化
- 不正の仕事は無くなる→手法を変え復活
- 不正作業→上司の指示に従うタイプの作業者が行う
行動した結果は、嫌な仕事がなくなり、気持ちは少しだけ改善しました。
上司との関係はさらに悪化したので、まったく喋らなくなりました。
上司に対しての処分は何もありません。
このときの経験から、「業務の変更は容易だが、人の変更は難しい」ことを学びました。
業務内容でコンプライアンスの話をする場合も、証拠があると話がスムーズです。
仕事から逃げる〜自分の楽しみを見つける〜
自分から行動するようになって、大きく変わったのは、ストレス発散で始めた「筋トレ・ランニング」です。
趣味として一年以上続いています。
ストレス発散に筋トレを始めてみようかな、筋トレに興味があるって方はコチラをどうぞ↓
ストレス発散で始めた趣味ですが、腰痛もなくなり、心だけでなく体の調子も良くなりました。
ブログを始めたのも、大きな変化です。パソコン音痴な私が、新しいジャンルにチャレンジしたのです。
自分の場合は、新しい事を覚えるのは大変だけどチャレンジすることに「やりがい」をみつけました。
そして何より変わったのが、仕事ばかりだった人生から、家族と過ごす時間を大切にする人生へ変わりました。
あなたは仕事ばかりして、お金があれば幸せですか?
つまらない仕事に時間を費やし、毎月そこそこの給料をもらうことに、全く生きる意味を感じなくなりました。
現在は給料が減りましたが、好きなことをする時間、家族と過ごす時間が幸せです。
考え方の変化が仕事ばかりの生活から、新たな事にチャレンジするための勢いを生み出したのです。
仕事は最低限に行い、そこそこの月給をもらい、家族との時間と趣味を楽しみ、新しい事にチャレンジする。
ストレスから逃げたら、自分の時間を楽しめるようになりました。
ただし、この方法には難点があります。
他人の目を気にしないこと
周りにどう思われるかを考えていたら、行動できません。
会社や周囲に好かれる人生を歩むか、自分の人生を歩むかの違いです。
失うものと、得るものを自分で決めましょう。
今の仕事では折り合いがつかない場合は、自分を活かせる仕事へ転職もありです。
私の場合は、あの落ち込んだ時期がなければ仕事中心の人生で終わっていたかもしれない。
自分のやりたい事もみつからず、他人の目ばかり気にして選択する人生になっていたでしょう。
人生最大のストレスが、生き方を変える「ターニングポイント」になりました。
「本業に重点を置かない考え方」の時間が長引くと、「本業で上を目指そう」という気持ちに戻れなくなりました。
今後も、会社の為に意欲的に働くことは「ない」と思います。
仕事で上を目指す方は、モチベーションの高いうちに、スパッと転職した方が良いかもです。
つまらない時間に長く浸かると、その状態に染まってしまい抜け出せなくなります。
突然でした|ストレッサー上司から解放された「人事異動」
ある日のことです。部長と課長に事務所に呼ばれ「来月から○○へ移動してもらう」とつげられました。
突然の人事異動です。
話を聞いたときは、頭の中で処理が追い付かず「ん?どうゆうことだ?」となりました。
急に、職場が変わる不安や心配が頭をよぎります。
事務所をでて、少し時間をおいて考えれば「人事異動でストレッサー上司と離れることができる。」ということに気づきました。
この人事異動で、一年半という長い苦痛から解放されました。
過去にも、コンプライアンス室への通報者は職場が変わるという人事異動がありました。
人事部から部門長に組織変更の人選の相談があったとしたら、すぐに私の名前が頭に浮かんだのかもしれません。
一年半という長い間、部門に批判的で上司に非協力的な態度を取っていたからです。
- コンプライアンスに電話する(通報した事がばれ、上司との溝が広がる)
- 部門長に、今の上司の下で働く気はないと告げる
- 部門長に、リーダー(自分の役職)を降ろしてくれとお願いする
ストレッサーと戦ったおかげで転籍できるのか、偶然が重なって転籍になったのかはわかりません。
しかし、日々の行動が何かしらの影響を与えていると感じています。
自分から望んだ転籍ではないですが、気持ちを表に出す事で思いは届くのかもしれません。
マザーテレサの好きな言葉を紹介します。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
思考を変えることで、運命を変えることができます。
他人を変えることはできませんが、自分を変えることはできるのです。
私は、固まってしまった思考を柔軟にすることで、運命が変わることを体験中です。
『ストレッサーから逃げる道』を考える|まとめ
仕事にストレスはつきもの。
どんな仕事をしても、環境や人と関わる以上、ストレスがなくなることはありません。
正直なところ、一度でも「本当に無理」と思った上司と仲良くなることはありません。
無理なものは無理なのです。
身内や職場のメンバーに相談しても、愚痴を言い合うだけで、仕事自体は何も変わりません。
一人で、ストレスに立ち向かっても何も変わりません。むしろダメージが大きくなる。
転籍を経験した私が言えるのは「大きなダメージを与えるストレッサーと別れれば人生変わる」です。
大きなストレスさえなくなれば、心がかなり楽になります。
ストレッサーに会わない限り、心穏やかに普通の生活を送れます。
巨大なストレッサーは、自分の生活から排除する方向で考えましょう。
別の道を模索する
「上司とは長い付き合いになりそう」と悩む方は、転職サイトに登録してみると気が楽になるかもです。
私は、ストレッサー上司に出会って半年くらいで登録。
意外と、求人はあります。
「求人がある」というのを知っておくと「別に無理して今の仕事を頑張る必要はないんだな」と、気が楽になります。
求人票を調べてみると、車で通える範囲に新しく工業団地ができていたり、昔からある工業団地に大手企業の工場があったりと新しく知ることができました。
今の通勤距離より、近い範囲に多くの企業があり求人広告を出していることが分かりました
今までの経験を、活かせる仕事もあります。
今の仕事と、全く違うジャンルの求人もあります。
無料で登録でき、相談なんかもできるので気が楽になりました。
就職情報を集めながら、趣味を楽しんでいるうちに転籍になったため現在保留中です。
しかし、転籍後の状況によっては、転職の道もまた出てくるかもしれません。
自分には、色々な道があることを知っておくことが大切です。
考え方に選択肢がないと、かなり苦しいです。
というか、苦しかったです。
ストレスを発散をしながら、最後の逃げ道も考えておきましょう。
ストレッサー上司と戦うことはありません。
逃げるのも道の一つです。
しっかり自分の人生を歩んで行きましょう。