庭のDIY第二弾は「庭の水はけ能力をアップしよう」です。
雨水マスを新たに設置して数日。まとまった雨が降りました。
新設した雨水マスの効果はいかに。
結果は、雨水の流れは良くなりました。
しかし、雨水マスが地表より高く、雨水マスのまわりには水たまりができています。
雨水マスを設置する前は、この辺りに多くの水たまりができていた事を考えれば水はけはかなり良くなりました。
地面への浸透が限界を超えてジャブジャブになっていた庭が、雨水マスの設置により雨水の逃げ道ができたのです。
しかし、もう少し水はけを良くしたいというのが本音です。
既存の雨水マスも同じです。(業者が施工した雨水マス)
雨水マスが地表より出っ張っている為、雨水マスの周りに水たまりができるのです。
ほんの少しの段差なんですが、雨水が超えることのできない壁になっています。
この壁を超えることができれば、雨水マスの「水はけ能力アップ」に繋がるはずです。
水はけの悪い庭に、雨水マスを新設した方法がわかる記事はコチラです↓↓↓よかったら参考にしてみてください。
雨マスと表面排水
雨水マスとは・・・建物外部の地中に埋まっていて、雨樋から流れてきた雨水を排水管に接続する部分。
屋根の雨樋から集められた水を、排水するためのタンクの役割をしているのが雨水マスです。
「屋根からの雨水だけでなく、庭の雨水も雨水マスに排水してもらう」というのが今回のDIYです。
表面排水とは・・・地表に傾斜をつけて、取り付けた側溝や会所に向かって水を流していくこと
地表にたまる雨水の量は、土の中に浸透する量よりも多いって知っていましたか?
地表を移動する雨水の量は7割程度です。たった3割程度しか土の中に浸透していないのです。
水はけ向上に向け、大切になるのが表面排水を作ることだと分かります。
凸凹だらけの地表だと、くぼみに水たまりができてしまうのです。
地面をならしながら勾配をつけ、雨水マスや敷地外に水が流れるように道をつくります。
残念なのが、雨水マスの周辺に水が集まるのに、地表より雨水マスが出っ張っている為に壁ができてしまうことです。
この現状から、簡単に排水能力を上げる方法。
- 地表を雨水マスより高くする
- 地表の高さに雨水マスへの入口をつくる
この2つしか思い浮かびません。
今回は、②の「地表の高さに雨水マスへの入口をつくる」を行います。
なぜかというと、外溝屋さんと話した際に聞いていたのです。
雨水マスに雨水が入らないのって普通なんですか?
施工時より地面が踏み固まって、だんだん雨水マスの方が高くなったりします。
雨水マスに穴を開けて、雨水の流れをよくすることもできますよ。
この会話を、ずっと覚えていました。
プロからヒントをもらって、やり方は色々調べてみました。
とりあえず、やってみよう。という事で、工事開始です。
雨水マスへの流入口を増やすDIY
地表より出っ張っている雨水マスへ、いかにして雨水を流し込むのか。
試行錯誤のスタートです。
手順1. 雨水ますの周りの土を掘り起こす
まずは、雨水マスの周りの土を掘り起こします。
10cm程度掘りました。
手順2. 雨水マスに雨水の入口をつくる
雨水マスにドリルで穴を開け、雨水の流入口をつくります。
円周方向にφ7の穴を開けました。
細かく寸法はとっていません。感覚で円周方向に穴をあけました。
手順3. 土が入らないように養生する
当然のことですが、雨水マスに穴を開けたら土が入ってしまいます。
そこで、防草シートの出番です。
防草シートは目が細かく、水を通しますが土は通しません。(透水シートの代わりに使います)
雨水マスの穴を開けた部分に合わせて細くカットします。
カットした防水シートを、円周上にぐるりと巻きつけ、端をテープで仮止します。
手順4. 破石を敷く
防草シートが浮かないように、破石を敷き詰めます。
石の隙間を雨水が流れて、側面の穴から雨水マスの中に流れ込むはずです。
手順5. カモフラージュ
石が丸見えだと見た目がイマイチなので、表面に土をかけてカモフラージュしました。
手順6. 水をかける
最後に、水をかけると~。
はい。DIY前とまったく変わりません。
どうやら、土をかけると破石でつくった隙間を土が塞いでしまうようです。
水が流れ込む隙間がなくなった結果、施工前と何も変わりませんでした。残念。
失敗は成功のもと。ということで、掘り起こし、土を取り除いて再度トライ。
泥だらけの石は
「バケツに水を入れる→泥のついた破石を入れる→軽くかき混ぜる→破石をすくい出す」
という手順で洗えば、キレイになりました。
見た目はイマイチですが、機能性を重視します。
ジョロで水をかけてみると・・・
破石部分に水がたまる&たまった水は雨水マスへ流れてくれました。
数日後に雨が降り確認したところ、いつものような水たまりは確認できませんでした。
効果ありです。(写真が無くてすいません)
雨水マスの周りの破石部分に雨水がたまるので、地表に水たまりができません。
雨水マスへの雨水流入口を増やすDIY|改善版
上記の雨水マスのDIY完了後に、まとまった雨が降りました。
この雨の時は、排水性能も向上してDIYは成功したと思いました・・・。
初めのDIYの結果
初めのDIYの結果は、雨天日の後に再度ジョロを使用して水の流れ確認をしたところ、水の流れが悪くなっていました。
簡単にいうと、ドリルで開けた穴に水が流れない。
水が流れる穴もあるのですが、水が流れてこない穴が多くありました。
あきらかに水の流れが悪くなっています。
何故?と思い破石を掘り起こしてみると、すぐに原因がわかりました。
原因は、破石の間に土が入ってせき止めていたのです。
雨水に流された土が、破石部分にできた隙間に流れ込み、隙間を埋めていたのです。
掘り起こした破石はこちら。
土がかなり混じった状態です。水が流れないのも納得できました。
雨水の雨水マスへの流入を増やすDIY|改良版
前回のDIYでの失敗は、雨水で破石の隙間に土が流れ込み水の流れを妨げたところです。
改良版は下記のポイントを改善します。
雨水で、破石の隙間に土が入らない
改良版の手順がコチラです。
手順1 防草シートで壁を作る
防草シートで、水だけを通す壁をつくります。
雨水マスの円周上に壁を作って行きます。
防草シートに切り込みを入れると、雨水マスの円弧に添わせて敷くことができます。
手順2 破石を敷く
防草シートが浮かないように、破石を敷いていきます。
これで、土と破石の間に防草シートの壁が出来ます。土が破石側に流れ込むのを防ぐことができます。
手順3 はみ出た防草シートをカットする
見た目が悪いので、はみ出した防草シートをハサミとカッターナイフで切り取りました。
見た目がスッキリします。
手順4 カモフラージュ
破石部分を隠す為に、上部を人工芝にするか、砂利をしくか検討中です。
庭の表面排水を改善|まとめ
表面排水を改善した効果は、あると思います。
少量な雨ですが、凸凹な地面には雨水が溜まっています。
雨水マスの周囲&整地した部分には水たまりができませんでした。
これから雨量が増える時期に本領を発揮してくれるはずです。
少なくとも雨水の逃げ道は工事前より増えているので、今後の効果に期待したいです。
雨が降った後にジョウロで水をかけた感じでは、しっかり雨水マスに水が流れ込んでいます。
土が流入しないように改良した効果も確認できました。
排水性が良くなれば、ジメジメした庭とお別れできます。
今後も、少しでも快適な庭になるようDIYを続けます。
Do It Yourself!!
雨水マスはプラスチック製なので、ハンドドリルでも穴があきます。
電気ドリルがなくてもDIYできます。
ハンドドリルが必要ですが、簡単なのでお試しあれ。