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体験談|日本から中国へ出張|隔離ホテルまでの流れとポイント

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海外出張で中国へ行かれる方へ。

この記事は、2021.7~9月の中国(上海)出張で体験した事実を書いています。

2022/12 変更点を青色で追記しています。

2021年7月の時点で上海市は、国外から上海に入境する全てのものに、核酸検査と14日間の隔離健康観察と7日間の在宅健康観察を実施しています。

2022/12 出発48時間以内のPCR検査、入国後に5日間の集中隔離、3日間の自宅隔離となっています。

渡航時期や、各都市により方針の違いがあるので、常に最新の情報を確認しましょう。

正直に言います。

言葉もわからない中で、ホテル到着までに多くの登録(WeChatによるコードの取得)や検査があり、めちゃくちゃ疲れます。

めちゃくちゃ不安になりました。

当記事で、出張時の不安が少しでも無くなればと思います。

海外出張の流れ(成田空港〜)

会社により多少の違いがあると思うので、会社のルールと合わせながら参考にしてもらえたらと思います。

出国するためには、前準備が必要です。

流れに沿って見て行きましょう。

  1. お住いの地域から成田空港周辺のホテルへ移動
  2. 成田空港でPCR検査+抗体検査(中国への出発2日以内)
  3. 検査結果を受け取り、健康コード取得&中国出入国用QRコード取得
  4. 搭乗手続き&日本出国
  5. 上海入国〜隔離ホテル

2日前に成田空港の近くのホテルに移動し、出発前PCR・抗体検査&コードの取得をします。

フライトの日は、朝6時にホテルを出発してから、隔離ホテル到着まで12時間程度かかりました。

フライト時間は短いのですが、長い1日になります。しっかりと準備しておきましょう。

PCR検査+抗体検査を受ける

中国への渡航には、出発の2日以内に指定の医療機関にて、

  • PCR検査
  • 血清IgM抗体検査

の陰性証明が必要になります。

2022/12 検査はPCR検査のみ。搭乗から48時間以内で、所定のフォーマットによる検査証明書を発行できる医療機関ならOK。

健康コードを取得するのに必要な書類になります。

検査は、ネット予約できます。予約ありの方が料金が安いです。

2021.7の料金を掲載しています。

検査・証明書発行料金(税込)

予約あり予約なし
9:00~17:0030,000円50,000円
17:00~翌9:0046,500円50,000円
血清IgM抗体検査10,000円

中国行きなら、予約ありのPCR検査と血清IgM抗体検査で40,000円です。

証明書の発行は、21:00までです。21:00を過ぎてしまうと別途料金が発生します。

検査結果は最速で2時間のようですが、私が検査した日は4時間後と言われました。

ということで、成田までの移動に時間がかかる方は、2日前の夕方に検査を受けて、翌朝に検査結果を受取りに行くのが楽です

検査結果を受け取り後、出国1日前の20時までに健康コードの申請を行いましょう。

コードがグリーンになるのに、時間を要します。

健康コードの申請

PCR検査と抗原検査の陰性証明を取得後、健康コードを取得します。

健康コードを取得しないと飛行機へ乗れません。

アドレス Health Declaration Certificate へアクセス。

(写真は健康コード申請画面)

1.一番最後に青字で書いてある「Register now」をクリックします。

Eメールアドレスの登録画面へ進みます。

2.上の行にEメールアドレスを書き込みます。

3.青字の「Get the verification」をタップすると、検証コードが書かれたメールが届きます。

検証コードを2行目の「Email verification code」に打ち込みます。

最後に個人情報とプライバシー保護の同意する□にチェックを入れ「The next step」をタップします。

4.最初の画面でEメールアドレスとパスワードを設定してログインします。(パスワードは忘れないようにしましょう)

ログイン後、パスワードを忘れた時のために3つの筆問の答えを設定します。何通りかあるようです。(母親の名前、好きな有名人など)

5.上側の「Apply for health declaration from」を選択。

下側は取得したQRコードを表示します。

6.自身で取得する場合は上側

代理人が申請を行う場合は下側を選択

7.上から個人情報を入力します

・名前(パスポートに合わせる)

・書類の種類=青字のSelectでpassportを選択

・パスポートNo・パスポートの写真・ビザの写真

・国籍=othersを選択 ・SelectでJapanを選択する。

・電話番号(海外で使用できるもの)

最初の0を1つ消して、国番号(日本+81)をつけて入力する。例+8180********

・性別・生年月日

・出発地

・フライトNO

・フライトの日時

・行き先(目的地)

・PCR検査の結果「positive」=陽性 「negative」=陰性

・IgM抗体検査の結果「positive」「negative」「受けていない」

上記の質問で、陰性にチェックを入れると次の質問が出る。

・PCR検査を受けた機関 青字のSelectで選択

下記に追記事項あり。

・抗体検査を受けた機関 青字のSelectで選択

・ダブル陰性証明書のアップロード(※写真を撮る前に、証明書のサイン記入を忘れないこと)QRコードが赤になり修正判定になります。

・チケットとパスポートのアップロード

・ワクチン接種を受けたか、受けていないかを選択

すべて記入後に、Submitを選択する

Submit選択後、入力した情報一覧が表示される。

修正がなければ、Confirm and submit を選択。

次の画面の同意欄にチェックを入れてSubmitを選択する。

Check the HDC」を選択すると健康コードが表示されます。

取得した健康コードは、最初は黄色の認証待ちの状態。

緑になればOKです。赤になると申請に修正が必要。グレーは期限切れです。

※東京都でPCR検査を受診した場合

もともと指定医療機関の登録がしてある医療機関 → 病院名を指定

緩和によって後から受診できるようになった医療機関 → 「駐日本使館 その他厚労省、経済省機構」を選択

違うものを選択するとコードが赤になり、修正してくださいと表示されます。

WeChatのミニプログラム「Customs Pocket Declaration」取得

このコードは、中国入国時に必要になります。

Customs Pocket Declaration=健康状況申告書コード

入国時に3箇所で「健康状況申告書」のコードの提示を求められました。

事前に準備するもの

  • 中国で利用できるスマホに「WeChat」をインストール
  • パスポート
  • 中国における他の連絡可能な方の氏名と連絡先
  • 隔離後のホテル名とホテルの住所

手順

WeChat→発見→ミニプログラム→Customs Pocket Declarationを検索して開く

健康状況申告→申告書記入(日本語なので省略します)

わからなくても自身で登録しましょう。現地で修正を求められる事があります。

氏名パスポートに合わせておく

入国時に、パスポートと名前が一致しない為なのか、申告書の修正を求められました。漢字とローマ字の違い。

(何を言っているか分かりませんでしたが、名前を修正し登録し直すと通過できました。)

コード取得後はスクリーンショットを撮っておきましょう。

コードの発行は何度でも可能なので、失効した場合は再度発行すればOKです。

※有効期間は24時間のため、フライト前の空いた時間に行うと間違いありません。

内容がNG判定でもコードが発行される為、入国時に止められパニックになります。

私は「PCR検査は陽性でしたか」の質問に「はい」とチェックしてコードを発行したため入国時に止められました。その場で修正しました。

搭乗手続き

日により違いがあると思いますが、想像していた以上に利用者が多い気がしました。

搭乗手続きが、一番密な状態です。

フライトの2時間前に並びましたが、手続きが終わたのは、搭乗時刻10分前。1時間以上かかりました。

健康コードの確認などあり、通常時以上に時間がかかる印象です。

  • フライト前に飲み物を購入する

隔離ホテルまでの飲み物は、フライ前にしか購入できません。

  • 両替は、空港内のPCR検査を受ける時に行う

フライト当日はバタバタして時間がなかったり、両替所に行列ができていて焦ります。

また、細かい紙幣に交換できない両替所もあるので、事前に確認しておきましょう。

フライト『機内の様子』

フライトは、窓側席と通路側席を使用し、真ん中はあけてありました

マスクは着用していますが、他は普段どうりの印象を受けました。

機内で税関申告書がもらえるので、記入しておきましょう。

申告書記入時に、すぐに取り出せるようにしておくもの

  • ボールペンやシャーペンなど
  • 隔離後に滞在するホテルの住所

税関申告書の隔離後の滞在先を記入する欄には、ホテルの住所を書きましょう。ホテル名だと、入国審査時に止められる可能性があります。

「コロナの間は中止かな」と思っていたのですが、食事も、飲み物も楽しむ事ができました。

水やジュースだけでなく、アルコール類の提供もありました

中国到着後を考えた行動をしよう
  • 中国の到着後を考えると、お酒は控えめにしておいた方が良い・・・移動時間とトイレが何処にあるかは分かりません。
  • 機内食の袋入りのお菓子やパンは、持ち帰る・・・隔離ホテル到着までの食べ物になる

着陸後、機内アナウンスが流れました。

「先に到着した飛行機の乗客が入国審査を行うため、20分程度は機内で待機する」とのことでした。

混雑しないように考えられています。

※香港シムを持参された方は、このタイミングが座ってシムの入れ替え作業ができるので楽かもしれません。

到着後に、各種コードの取得があるので、通信できる環境をつくっておきましょう。

香港シムについて書いている記事があるので、よかったら参考にしてみてください。

中国で自由にネットを使いたい|香港SIMを利用してみた! 中国のインターネットでは、GoogleやLINEやYouTubeなどの利用ができません。 「ホテルのWi-Fiに接続すれば日本と...

着陸後〜入国審査

健康申告の提示

飛行機から降りると、一列に並び待たされます。

その時に、PCR検査の用紙を手渡されました。

通路を進んでいくと、通路の一部に設置されたブースで、健康申告を行います。

入場用ゲートと登録用の機械に、「健康状況申告書」のQRコードを、スキャナーで読み込ませます。

スタッフは沢山いるのですが、日本語を話せるスタッフは1人だけしか確認できませんでした。

わからない時は、日本語を話せるスタッフを探すと楽です。

スマートフォンの通訳機能を利用して教えてくれるスタッフもいるので、分かりにくいですがなんとかなります。

PCR検査

申告を無事に通過すると、PCR検査です。

最初に渡されたPCR検査の用紙と、健康申告のQRコードとパスポートを提示します。

OKなら、シールの貼られた検査KITをもらえます。

ここで多く見られたのは、パスポートとQRコードの名前の不一致です。

何を言っているのか分からないまま「Go back」「Go back」と最初の申告場所へ戻らされました。

日本語のできるスタッフへ聞いてみると、「パスポートと名前の登録が違うからです」とアドバイスされました。

  • パスポート=ローマ字
  • 健康状況申告書=漢字

この違いです。

名前を修正して再登録すると、問題なくPCR検査KITをもらえました。

PCR検査は、鼻の奥に長い綿棒を突っ込むタイプと、長い綿棒で喉の周囲から収集するタイプの両方を実施されます。

鼻の方は、綿棒をぐさっと鼻の奥に刺されてから15秒ぐらいは、回したり止まったりしてツライです。

喉の方は、オゥエ〜となるぐらいツライです。

検査を受けた子供達は泣いていました。

PCR検査が終われば、入国審査へ進みます。

  • トイレはどのタイミングでいけるかわからない・・・検査の間にトイレを見つけたら利用しておきましょう。移動のバスを待つあたりからトイレが見当たりませんでした。

入国審査

何処いっても感じるのですが、すんなり入国審査を通れるかは運のように感じます。

意地の悪い入国審査官に当たると、色々つっこまれる印象があります。

今回も先に受けられている方が、何かを言われていました。

隔離後の滞在場所がホテル名になっている」というような話が聞こえました。

通訳できる女性が「詳しい住所を書かないといけません」と言っていました。

「やばい同じだ。ホテル名しか書いていない。」と思っていましたが、私は何事もなく通過しました。

隔離後の滞在場所を記入する欄には、詳しい住所を書く

入国審査で止められる確率は、できるだけ下げましょう。

言葉がわかればいいのですが、わからない言葉で勢いよく喋られると、かなりパニックになります。

荷物の受け取り〜隔離ホテルへ

預け荷物は、かなりの時間が経過していた為か、コンベアから降ろして並べてありました。

荷物を受け取ると、荷物の検査に進みます。

この辺が、トイレへ行く最後のチャンスかもしれません。

荷物の検査は、特に何事もなく通過できました。

周りで止められる方もいませんでした。

通路を進むと、T字の分かれ道があり「上海に住むところがあるか、ないか」とスマホを見せられ「ない」という方に進みました。

進んでいくと、そこに現れたのは「QRコード」。

WeChatで読み込み、申請する必要があります

隔離ホテルに移動する際に必要となる情報を入力します。

・名前・IDタイプ・IDの番号

・連絡先・国籍

・最終滞在国/地域

・到着日・到着便名

・目的地を選択(目的地州、市、地区を選択)

・詳細な目的地の住所

・14日以内に行く主要国

Submitで完了です。

QRコードが表示されたら、通路を進みます。

検査官にコードをスキャンしてもらい、パスポートを預けたら待機します。

ある程度人数が集まったら、並ばされて、バス乗り場まで移動します。

パスポートの名前を呼ばれた人から、バスに自分で荷物を積み込み乗車します。

空港から1時間弱で、ホテルに到着しました。

隔離ホテルからチェックインまで

自分の荷物は自分で、入り口まで運びます。

全員の荷物が集まると、まとめて消毒をかけていました。

布タイプの鞄だと消毒が染み込むので、ハードタイプが良い

ホテルのロビーで待っていたのは「QRコード」です。

また、WeChatで読み取り、情報の入力です。

バスに乗る前と同じような感じです。

・名前・電話番号・IDのタイプ・IDの番号・出発地点・性別・生年月日

・隔離後の滞在先と住所・隔離ホテル番号など

日本で確認しておきたいポイント

  • 隔離後の住所を理解する・・・隔離後の住所は何度も登録する必要があります。漢字が読めず入力できなかったり、州や区が省かれていると資料を持っていても入力ができません。調べておきましょう。

登録が完了したら、隔離生活についての説明書と薬・体温計とカップ麺を受け取り、各部屋へ向かいます。

ドアが閉まった瞬間から、部屋から出られなくなります。

薬は、半分をトイレに投入して、半分を洗面台に水をため投入します。

薬が溶けたら流しましょう。

日本のホテルを出発してから、中国の隔離ホテルに入るまで12時間程度かかりました。

この日は、隔離ホテルの夕食の時間が終わっていた為、カップ麺が夜ご飯になります。

隔離ホテルの生活について、まとめた記事があります。よかったら参考にしてみてください。

上海で隔離生活を体験|ホテルの様子と持参してよかったものコロナの中、中国へ渡航される方へ。 中国では入国後に、14日間の隔離措置および7日間の健康観察が行われています。(状況により変更さ...

渡航される方へ

コロナの状況次第で、対応がコロコロ変わるのが事実です。

飛行機の同乗者から陽性反応が出れば、隔離が長くなることもあるようです。

渡航先の最新の情報を確認するようにしましょう。

実際に渡航して感じたことを伝えておきます。

前もって準備しておきたいこと
  • WeChatの使い方になれる
  • Google翻訳を海外で使える状態にしておく
  • 滞在先の住所の漢字を入力できるように勉強する

どうしてもダメな時は、周りに聞きましょう。

私もホテルに到着するまでに、多くの方に助けていただきました。

困って聞いてみると、優しく教えてもらえます

一緒に悩むだけでも心強く感じます。

この記事が、これから渡航される方の助けになればと思います。